NEWS / 2024/11/1

アートミーツケア学会 2024年度大会・総会

アートミーツケア学会 2024年度総会・大会

¿ケアのなかにあるアート?

大会・総会
2024年12月14日(土)15日(日)
前夜祭
12月13日(金)

申し込み〆切 12月7日(土)   →12月10日(火)まで延長しました!
定員 100名(申し込み先着順)
*UDトークにより字幕による情報保障を行います

会場:九州大学大橋キャンパス(アクセス

2006年3月に設立された「アートミーツケア学会」。人間の生の恢復を支えるアートやテクノロジーの役割について考え、新しい知と新しい美の地平をひらき、人の生きやすい社会、文化をつくることが目指されてきました。特にこの2年間は、オンラインでのトーク配信やセミナーの企画など、新たな企画に取り組んできました。2年ぶりに実施する大会では、改めて「アート」と「ケア」の関わり方について、その根本に立ち返りながら、あれこれとみなさんで考える場をひらきたいと思います。

主催:アートミーツケア学会
共催:九州大学大学院芸術工学研究院

大会紹介動画 ※以下の3つの動画が含まれています
・アートミーツケア学会2024年度大会紹介動画1「大会テーマについて」
・アートミーツケア学会2024年度大会紹介動画2「シンポジウムについて」
・アートミーツケア学会2024年度大会紹介動画3「開催地と他プログラムについて」

チラシPDFはこちらをクリックください

参加申込は、Peatix、WEBフォーム、メールやFAXのいずれかの方法でお申込みください。

→ Peatixから申込む

→ WEBフォームから申込む

→ メールやFAXから申込む

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12月13日(金)

◆前夜祭(オンライン)◆

18:30〜20:00 参加型トーク「アートミーツケアについてあれこれおしゃべりする会」

2年ぶりの大会となるアートミーツケア学会。そもそもこの学会ってどんな学会だっけ? 今回の大会にどんなことを期待する? など、ラジオのようにあれこれおしゃべりをする会をしたいと思います。会場でも参加いただけますし、オンラインからの参加も大歓迎。参加するみなさんと一緒に、大会に向けてエンジンをかける時間をご一緒しましょう。

進行:長津結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)、アートミーツケア学会2024年度総会・大会実行委員、ほか

※オンラインはzoomにて配信いたします。大会にお申し込みいただいた方には、前日までに配信URLをお知らせいたします。なおアートミーツケア学会会員の皆様にはお申し込みの有無に関わらず前日までに配信URLをご案内いたします。

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12月14日(土)

◆大会1日目◆

12:00〜13:00 大会受付(多次元デザイン実験棟)

13:00〜13:10 開会あいさつ(多次元デザイン実験棟)

13:10〜15:10 シンポジウム「ケアのなかのアート、アートのなかのケア」(多次元デザイン実験棟)

ケアの現場に「アートを取り入れませんか?」と尋ねると、「アート?!」と怪訝な顔をされることがあります。一口に「アート」と言っても、美術や音楽などの伝統的表現から、創造的なふるまいや感性的コミュニケーションまで、さまざまな意味があるからでしょう。一方「ケア」にも、作業のお世話から静かな寄り添いまで、さまざまな意味合いがあります。今回のシンポジウムでは、福岡でケアの現場で活動されている方々をお招きし、改めて「ケアのなかのアート、アートのなかのケア」について、また非日常的なアートを日常的なケアにつなげる方法について考えます。

パネリスト:
酒井咲帆(株式会社アルバス代表、いふくまち保育園・ごしょがだに保育園 園長)
勢島奏子(たろうクリニック重度認知症デイケア部門担当医師)
見野由美子(NPO法人ドネルモ職員、NPO法人福岡市レクリエーション協会理事長)
山田賢祐(認定NPO法人ニコちゃんの会)
進行:中村美亜(九州大学大学院芸術工学研究院教授・副研究院長)

15:20〜16:05 緊急企画「播磨靖夫さんの歩みを振り返る」(多次元デザイン実験棟)

アートミーツケア学会の創設に尽力され、長年常務理事として学会の発展に大きな功績を残された播磨さんが永眠されました。影に日向に学会を支え、実践者や研究者の学びの場を育てた播磨さんの歩みを、みなさんと振り返ります。

16:15〜17:15 ポスターセッション コアタイム(多次元デザイン実験棟)

ポスター発表者が会場に滞在しています。発表者から直接説明を聞いたり、交流することができます。なおポスターは大会期間中いつでもご覧いただけます。(発表要旨はこちら
※複数の発表が同時並行で進行します。

①実践報告「 ART/3Cアトリプシー わたしたちでつくる、ケアとアートのしくみ ー遊びごころのある自己表現を用いた、コミュニケーションデザインの実践的考察ー」
榎原理絵(井村理絵)(さつきデザイン事務所)

実践報告「こども食堂の認知と充足率の向上を目標とした デザインとワークショップの実践報告 2023・2024」
広根礼子(金沢学院大学)

③実践報告「ドイツ生まれの滞在型市民農園「クラインガルテン」及び「オープンガーデン」からの実践報告―健康寿命維持への提案「庭育」と「田舎暮らし」」
西野昌克(関西医科大学看護学部)

④研究発表「ホスピタリティアート・プロジェクト 2009−2024」
三浦賢治(金沢美術工芸大学)

⑤実践報告「じゃがじゃがプロジェクト:メンタルヘルスケアに携わる人のサポートグループ」
大野美子(大阪大学大学院人間科学研究科)、北畑雄大(紀南こころの医療センター)

⑥研究発表「日本の演劇におけるインクルージョンの現在地 ー聴覚障害者と聴者の協働に関する文献検討ー」
永杉理惠(東洋大学)、若林陽子(岩手県立大学社会福祉学部)、清重めい(東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター )、久保田めぐみ(東京大学大学院教育学研究科修士課程)

⑦研究発表「無鄰菴における日本庭園の意義発見のための作庭意図が鑑賞者に及ぼす影響の調査~日本庭園を通したケアの可能性の探索に向けて~」
城戸浩菜(九州大学未来創成科学者育成プロジェクト、大分県立大分上野丘高等学校)、長津結一郎(九州大学大学院芸術工学研究所)

⑧研究発表「音楽療法のある医療現場 ―音楽療法士と医療従事者の相互作用に着目して―」
友貞愛里(九州大学未来創成科学者育成プロジェクト 佐賀県立致遠館高等学校)、長津結一郎(九州大学大学院芸術工学研究所)

⑨研究発表「ろう者の音楽体験の言語化を考える〜“目で見るおんがく”(サイン・ミュージック)の実践を通じて」
萩原昌子(九州大学芸術工学府)

⑩研究発表「障害のある人と学生との協働によるプロジェクトの企画プロセスに関する研究-アート・デザインに取り組む福祉施設と芸術系大学との連携を事例に-」
GUOYUTING(九州大学芸術工学府長津結一郎研究室)

⑪研究発表「演劇ワークショップが特別支援教育の現場にもたらすものとは──特別支援学校における自立活動としての演劇ワークショップを事例に」
波田光咲(九州大学芸術工学部長津研究室)

実践報告「障害こども食堂の認知と充足率の向上を目標とした デザインとワークショップの実践報告 2023・2024」
広根礼子(金沢学院大学)

17:20〜18:20 アートミーツケア学会総会(多次元デザイン実験棟)

2024年度の中間報告のほか、学会として2回目となる選挙にむけてのお話も予定しています。現在の役員体制は2025年3月で終了します。会員のみなさんはぜひご参加ください。※ご欠席される方は委任状を必ずご提出ください。

18:30〜20:30 懇親会(デザインコモン1F)

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12/15(日)

◆大会2日目◆

9:30〜10:00 大会受付(多次元デザイン実験棟)

10:00〜12:00プレゼンテーション[研究発表・実践報告](多次元デザイン実験棟・デザインコモン)

(発表要旨はこちら
※複数の発表が同時並行で進行します。

①10:00~10:30  ②10:30~11:00 ③11:00~11:30  ④11:30~12:00

A

 

実践報告「ホスピタルアート受講が学生の共感力、プロフェッショナリズム教育に及ぼす効果 - 2年間の追跡調査結果 –」
池田行宏(近畿大学医学部)、森口ゆたか(近畿大学文芸学部)、三井良之(近畿大学医学部)
研究発表「ホスピタリティアート・プロジェクト 2009−2024」
三浦賢治(金沢美術工芸大学)
実践報告「筑波大学附属病院におけるアート&デザイン活動の整理とその課題」
松﨑仰生(筑波大学附属病院、筑波大学芸術系、特定非営利活動法人チア・アート)、篠崎まゆみ(筑波大学附属病院)、小山慎一・村上史明(筑波大学芸術系)、樫村宙子・佐藤恵美(特定非営利活動法人チア・アート)、岩田祐佳梨(筑波大学芸術系)
B 実践報告「ドイツ生まれの滞在型市民農園「クラインガルテン」及び「オープンガーデン」からの実践報告―健康寿命維持への提案「庭育」と「田舎暮らし」」
西野昌克(関西医科大学看護学部)
研究発表「認知症の人と地域コミュニティを仲介するアーティストの役割と課題 ~アートマネジメントの視点からの考察~コミュニティとの連携における課題~」
大村直子(東京藝術大学大学院美術研究美術専攻先端芸術表現研究領域博士後期課程3年)
実践報告「ワークショップ「人とつながり,アート&ケアに出会う」の可能性」
正保正惠・渋谷清・池田明子・古山典子・山内加奈子・宮前良平・大谷悠(福山市立大学)
C 実践報告「ART/3Cアトリプシー わたしたちでつくる、ケアとアートのしくみ ー遊びごころのある自己表現を用いた、コミュニケーションデザインの実践的考察ー」
榎原理絵(井村理絵)(さつきデザイン事務所)
実践報告を基にする研究発表「アートとケアが出合うときⅡ―子どもの言葉と大人の言葉のあいだに生まれるもの」
佐治由美子(学校法人 愛育学園)
実践報告「地域文化と環境保全と社会的包摂をつなぐアートプロジェクト:「マン川・ビジュアルポエトリー・キャンプ」の取り組み」
RIEWPAIBOON Siree(九州大学芸術工学府芸術工学専攻(博士課程))
研究発表「ロールプレイと描画を用いた「介護福祉士版体験的コミュニケーション理解プログラム」の試行と検討 ―高校福祉科2年生を対象にしたグループインタビューの分析から―」
佐野真紀(愛知教育大学)
D 実践報告「滋賀大学教育学部附属音楽教育支援センター「おとさぽ」における音楽療法の立ち上げに関する実践報告ー障害児者の支援事業の普及・定着を巡って」
山本知香(滋賀大学教育学部附属音楽教育支援センター)
研究発表「描画とオノマトペを用いた対話ワークショップにおける「言葉にできない『しんどさ』」の翻訳的ケア」
南 摩周(任意団体yoriai.)
研究発表「ラップミュージックを用いた省察と自己表現による抑圧からの解放」
苧野亮介(一橋大学社会学研究科博士後期課程)
研究発表「エル・システマジャパン相馬の活動におけるフェローの役割」
石井杏奈(九州大学大学院修士2年)

12:00〜13:15 昼食休憩 ※お弁当の注文は行いません。

13:15〜14:15 交流企画「“扉”に気づく~点と点をつなご」

ファシリテーター:マニシア(ダンスアーティスト, ダンスムーヴメントセラピスト)
心とからだの全部をつかって、広いホールでのびのび、ゆったり、アクティヴに、マニシアさんとともに動いてみましょう。自分と向き合い、ダンスを通した出会いを楽しみ、新たにつながっていく時間にしたいと思います。

14:30〜16:00 分科会(多次元デザイン実験棟・デザインコモン)

4つの分科会が同時並行で進行します。
会場:
①多次元デザイン実験棟1階 オープンスタジオ ②デザインコモン2階 ③デザインコモン1階
④多次元デザイン実験棟2階 203

①トークセッション「アートと障害の『研究会』を育むために」
障害とアートの研究会[柴川弘子(岡山大学大学院教育学研究科)、森下静香(Good Job!センター香芝)、武田 楽(NPO法人まる)
2022年度からたんぽぽの家・障害とアートの相談室にて開催してきた障害とアートの「研究会」。多種多様な問題関心を持つ参加者が、実践上の課題や悩みなどをことばにしている。
このような「研究会」は実践者が課題を乗り越える上で重要な役割を果たし、コミュニティを形成する可能性を持つ、という仮説に基づき、その成果と課題を振り返り、「研究会」を育んでいくことの意味と価値を考えます。

②ワークショップ「アート&ケアの価値を伝えるには?」
中村美亜(九州大学大学院芸術工学研究院教授)
アートとケアをつなぐ活動の価値は、現場にいる人にとっては自明でも、それ以外の人(家族、地域の人、資金提供団体、行政など)にはなかなか伝わりません。本ワークショップでは、アート活動に適したロジックモデル(手段と目的の論理的仮説を表す図)の作り方を紹介した後、参加者どうしで簡易なロジックモデルを作成しながら、活動の価値を伝える方法を見つけ出していきます。シンポジウム「ケアのなかのアート、アートのなかのケア」の続編(アカウンタビリティ向上編)です。

③ワークショップCare Caravan ケア・キャラバン
Care Creation Club
若杉 茜(東京大学大学院総合文化研究科博士課程)、段 希子(デザイナー)]
日々に溢れる小さな無数のケアは、ケアという言葉を知らないとそれと気がつけなかったり、意識して行うことが難しかったりすることもあります。 このワークショップでは、ケアの手法や視点を、ボードゲームを使って理解していきます。さまざまな色形のコマで作られた情景を注意深く観察した上で、提供できるケアを楽しく考えます。ゲーム内のアクションを通じ、ケアをするための観察力を養うことを目指しています。

④トーク「シンポジウム参加報告 死の臨床現場での実践からアートの役割と可能性」
びょういんあーとぷろじぇくと[日野間尋子、森 合音]
2024 年10 月に開催された「日本死の臨床研究会年次大会」へ参加したご報告をさせていただきたいと思います。当活動からは、2008 年より北海道内で実践してきた活動のご紹介と「つらさやかなしさを持つ人々のそばにあるアート」と題した参加型の公開制作を行いました。これらより得られた知見と同様の小ワークショップを皆さんと共有することで、あらためてアートの役割と可能性について捉え直したいと考えます。

16:15〜17:15 クロージング・フォーラム(多次元デザイン実験棟)

長津結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院准教授)、ほんまなほ(大阪大学COデザインセンター教授)、森合音(四国子どもと大人の医療センター)、ほか
この学会をどのように方向づけ、みんなの声と手でつくりあげていくのか? 理事・共同代表たちが話しあうなかで共鳴したのは、これまで積極的にはアートやケアとして語られてこなかった活動や経験にていねいに関わり、それをむずかしいことばや理屈におきかえるよりも、むしろ、はげましあったり、あらたな活動や実践へと橋渡したり、それ自体がケアの関わりや実践となるような「学会らしくない学会」でありたい、という声でした。このフォーラムでは、理事トークやオンライン・セミナー、交流企画など、あたらしく種がまかれた活動を参加者のみなさんと共有するとともに、会員、非会員のみなさんが参加できる、学会らしくない声やアイデアを聴きあう場をもうけます。

17:15〜17:30 事務連絡、終了

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参加申し込み方法

Peatix、WEBフォーム、メールやFAXのいずれかの方法でお申込みください。

→ Peatixから申込む

→ WEBフォームから申込む

→ メールやFAXから申込む

大会では、音声認識アプリ「UD トーク」を使用したリアルタイムによる字幕が提供されます。それ以外に車いすでのご来場や情報保障など、参加に際しお手伝いが必要な方はお申し込み時に備考欄もしくはメール・FAX 本文にご記入ください。

WEBフォーム、メールやFAXからお申込みいただいた方は、郵便局の郵便振替もしくは銀行振込にて参加費をご入金ください。

・郵便振替[口座記号・番号]00920-4-252135[加入者名]アートミーツケア学会
・銀行振込[銀行名]ゆうちょ銀行 ゼロキュウキュウ(〇九九)支店 当座
[口座番号]0252135 [口座名義]アートミーツケア学会

※申し込み者様のお名前でお振込みください。法人名や他のお名前ですとお振込みが確認できない場合があります。

参加費

会員:一般 /2,000 円 学生 /1,000円
未会員:一般 /4,000円  学生 /2,000円
懇親会:4,000円

申込期限 12月7日(土)   →12月10日(火)まで延長しました!

*いったんご入金いただいた参加費は、原則としてご返金いたしかねますのであらかじめご了承ください。

お問い合わせ・お申し込み先

アートミーツケア学会事務局
〒630-8044 奈良市六条西 3-25-4 一般財団法人たんぽぽの家内
Tel: 0742-43-7055  Fax: 0742-49-5501
E-mail: art-care@popo.or.jp  URL: https://artmeetscare.org  Instagram: @artmeetscare

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*学会より各種ご案内

オンライン・セミナー「境界をまたぐ〈あそび〉と創造」のご案内(URL
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入会のご案内(URL
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