NEWS / 2025/5/31

アートミーツケア学会 2025年度総会・大会

アートミーツケア学会 2025 年度総会・大会
テーマ:「ふくし」と「ま」

【大会・総会】
日時:2025 年9 月20 日(土)、21 日(日)
会場:あさかホスピタル(福島県郡山市安積町笹川経坦45)

【エクスカーション・前夜祭】
日時:2025 年9 月19 日(金)
会場:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町新町4873)、他

どなたでも参加可能な大会です

参加申し込み締切:9月9日(火)

定員:100名(申し込み先着順)
※9 月20日・21日のメイン会場では、手話による情報保障を予定しております
※手話または、文字による情報保障をご希望の方は、8月18日(月)までにお知らせください

2006年3月に設立された「アートミーツケア学会」。人間の生の恢復(かいふく)を支えるアートやテクノロジーの役割について考え、新しい知と新しい美の地平をひらき、人の生きやすい社会、文化をつくることがめざされてきました。研究者、実践者の枠をこえ、研究と現場を行き来し、豊かな感性から確かな知をうみだしていくことをめざしています。
アートミーツケア学会は、今回初めて、福島県で大会を開催します。
テーマは「『ふくし』と『ま』」です。福祉で使われている、「福」も「祉」もそれぞれ意味を調べると「しあわせ」という意味があります。しあわせが重なるその間に、どのような広がりがあるのでしょうか。本大会では、多様な分野の方々の実践から、その“間”にある福祉的な視点に着目し、「アート」と「ケア」を軸にしながら様々なひとが集まることができる場をひらきます。

主催:アートミーツケア学会
共催: あさかホスピタルグループ
特別協力:福島県聴覚障害者協会

チラシPDFはこちらをクリック
ポスターPDFはこちらをクリック

アートミーツケア学会2025年度大会概要PDFデータ
(8月13日更新)

大会紹介動画 
※以下の2つの動画が含まれています。字幕をご覧になる方は、画面左下の「You Tubeで見る」をクリックしてご覧ください
・アートミーツケア学会福島大会紹介動画① 福島大会はどんな大会?
・アートミーツケア学会福島大会紹介動画② 福島大会をもっと楽しむ!

■参加申込
Peatix、WEBフォーム、メールやFAXのいずれかの方法でお申込みください。

→ Peatixから申込む(クレジットカードでの決済、コンビニ・ATMでのお支払いが可能です)

→ WEBフォームから申込む

→ メールやFAXから申込む(お名前、ご所属、ご連絡先、会員種別[一般会員/ 学生会員/ 一般未会員/ 学生未会員]、参加日程をご記入のうえ送信してください)

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

大会発表申し込み締切:
 7月5日(土)・・・分科会

 8月7日(木)・・・ポスター、プレゼンテーション

※発表者の募集・申込は締め切りました。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

1、大会スケジュール

前夜祭スケジュール 2025年9月19日(金) 会場:はじまりの美術館、他 12:30〜16:00 エクスカーションA 「あさかホスピタルグループ地域共生包括ツアー」 集合場所:郡山駅 要予約 定員:20名 参加費:3,000円 16:30〜18:00 エクスカーションB 「寄り合い with アートミーツケア学会」 会場:はじまりの美術館 (猪苗代町) 要予約 定員:30名 参加費:500円 18:00〜20:00 バーベキュー交流会 会場:はじまりの美術館(猪苗代町) 要予約 定員:30名 参加費:3,500円

1日目スケジュール 2025年9月20日(土) 会場:あさかホスピタル 10:30〜11:30 エクスカーションC 「あさかホスピタルツアー」 集合場所:あさかホスピタル1Fカフェチルコロ 要予約 定員: 30名 参加費:1,000円 11:30〜12:30 大会受付 会場:森の棟3Fコリブリホール 12:30〜12:40 開会あいさつ 会場:森の棟3Fコリブリホール 12:40〜13:00 開催地紹介トーク 会場:森の棟3Fコリブリホール 13:00〜15:00 シンポジウム ふくしまと「ふくし」と「ま」 会場:森の棟3Fコリブリホール 15:10〜16:00 ポスターセッションコアタイム 会場:森の棟3Fアクティビティルーム 16:10〜16:50 アートミーツケア学会総会 会場:森の棟3Fコリブリホール 会員のみ参加 17:00〜19:00 懇親会 会場:森の棟2Fピアット 要予約 参加費:4,500円 

2日目スケジュール 2025年9月21日(日) 会場:あさかホスピタル 9:00〜9:30  大会受付 会場:森の棟3Fコリブリホール 9:30〜12:00 プレゼンテーション [研究発表・実践報告] 会場:コリブリホール・アクティビティルーム・医局会議室・コミュニティルーム 12:00〜13:00 昼食休憩 会場:コリブリホール、他 弁当は事前予約制 13:00〜14:00 「ふくし」と「ま」を 感じる・伝えるワークショップ 会場:森の棟3Fアクティビティルーム 14:15〜15:45 分科会 会場:コリブリホール・アクティビティルーム・医局会議室・コミュニティルーム 16:00〜17:00 クロージングイベント 会場:森の棟3Fコリブリホール 17:00〜17:15 事務連絡 会場:森の棟3Fコリブリホール

2、大会内容

【前夜祭】2025 年9 月19 日(金)

・12:30~16:30
エクスカーションA「あさかホスピタルグループ地域共生包括ツアー」
定員:20 名 参加費:3,000 円 ※要予約
集合場所:郡山駅 ※詳細はご予約いただいた方へご連絡します
見学予定地:地域生活サポートセンターパッソ、コミュニティサポートセンターアルベロベッロ、K ふぁーむ、はじまりの美術館
※エクスカーションA・B・Cは定員に達したため申込を締め切りました

あさかホスピタルグループでは、「医療・介護・保健・福祉」の枠組みを越え、“誰もが幸せに共に生きる地域づくり”を目指してグループ全体で「地域共生包括チーム」の活動を展開しています。その取り組みの一部をツアー形式でご紹介します。
※昼食は出ません

・16:30~18:00
エクスカーションB「寄り合い with アートミーツケア学会」
定員:30 名 参加費:500 円(展覧会観覧料込)
集合場所:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町新町4873)
※ご希望の方は16 時に猪苗代駅から送迎します
※エクスカーションA・B・Cは定員に達したため申込を締め切りました

はじまりの美術館で開館前から開催している「寄り合い」。
地域のみなさんと一緒に、いろんな人が寄り合って、「アートミーツケア」をテーマに話し合いましょう。

・18:00~20:00
バーベキュー交流会
定員:30 名 参加費:3,500 円 ※要予約
会場:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町新町4873)
はじまりの美術館西側広場で、地元野菜などを味わいます。
雨天時は、館内カフェスペースでの交流を予定しております。
※終了後、希望者は郡山駅または猪苗代駅まで送迎予定です。

 

【1 日目】2025 年9 月20 日(土) 会場:あさかホスピタル(福島県郡山市安積町笹川経坦45)

・10:30~11:30
エクスカーションC「あさかホスピタルツアー」(あさかホスピタル内 各所)
定員: 30 名 参加費:1,000 円 ※要予約
集合場所:1F カフェチルコロ
2023 年9 月に完成した新棟・森の棟を中心にツアー形式でご紹介します。
※エクスカーションA・B・Cは定員に達したため申込を締め切りました

・11:30~12:30
大会受付(森の棟3F コリブリホール)

・12:30~12:40
開会あいさつ(森の棟3F コリブリホール)

・12:40~13:00
開催地紹介トーク(森の棟3F コリブリホール)
福島大会の開催地である、あさかホスピタルやグループの取り組みをご紹介します。

・13:00~15:00
シンポジウム ふくしまと「ふくし」と「ま」(森の棟3F コリブリホール)

福島県は主に浜通り・中通り・会津と3 つのエリアに分けられ、それぞれのエリアで多様な活動が行われています。特に震災以降、コロナ禍以降は、様々な分断を乗り越えていくような活動が展開されています。
今回は、様々な分野を横断的に活動する3 つのチームをお招きし、その活動のなかにある福祉的なアプローチをお伺いします。先進的かつ根源的ともいえる、それぞれのチームが捉える「ふくし」と「ま」を伺い、 今、自分たちができることについて考えます。

パネリスト:
江坂 亮(いとちプロジェクト代表/社団医療法人養生会かしま病院 事務部課長兼広報企画室長兼患者サポート室課長)
小松理虔(地域活動家)
青砥和希(一般社団法人 未来の準備室 理事長)
鈴木美緒(手話カフェ~しゅわしゅわ~代表)
川延安直(一般社団法人会津地域文化藝術フォーラムアドバイザー)
小林めぐみ(福島県立博物館 専門学芸員)

進行:大政 愛(アートミーツケア学会 理事 / はじまりの美術館 学芸員)

・15:10~16:00
ポスターセッション コアタイム(森の棟3F アクティビティルーム)
コアタイムでは、ポスター発表者が会場に滞在します。
発表者から直接説明を聞いたり、交流したりすることができます。

(発表要旨はこちら

1 実践報告「ベトナム戦争終結50周年 枯葉剤被害者を支援して」
西野昌克(特定非営利法人 美しい世界のため)、内本年昭(特定非営利法人 美しい世界のため)、原 光弘(特定非営利法人 美しい世界のため)
2 実践報告「誰もが描ける、誰もが語れる「物語」へ」
請井且恵(アートサポートラボ)
3 実践報告「当事者による表現活動の継続可能性と柔軟な変容―こわれ者の祭典およびK-BOXの実践にみる変わらなさを基盤とした活動プロセスの検討」
杉本 洋(新潟医療福祉大学)
4 研究発表「精神医療をめぐる経験を記述するための文学の効用: 認識的不正義に抵抗し、支援のパラダイムを問い直す」
大野美子(大阪大学大学院 人間科学研究科)
5 研究発表「「癒し」をテーマにしたアート制作経験が美術学生に与える心理的影響:ホスピタルアートプロジェクトにおける制作者視点からの教育可能性の探求」
大場新之助(金城大学)、荒木由希(金城大学)、大畑友紀(金城大学)、渡邊亮士(金城大学)
6 実践報告「祭りを通した復興支援は可能か:参加者全員が共に祈るために」
藤波 努(北陸先端科学技術大学院大学)、郷右近 英臣(北陸先端科学技術大学院大学)、白肌邦生(北陸先端科学技術大学院大学)
7 実践報告「患者家族に寄り添う待合空間-筑波メディカルセンター病院ICU家族控室改修プロジェクト-」
園家悠司(特定非営利活動法人チア・アート)、冨山彩乃(筑波大学大学院、特定非営利活動法人チア・アート)、岩田祐佳梨(筑波大学芸術系、特定非営利活動法人チア・アート)、窪田蔵人(筑波メディカルセンター病院)、遠藤友宏(筑波メディカルセンター病院)、池井宏代(筑波メディカルセンター病院)、古谷亜津子(筑波メディカルセンター病院)
8 研究発表「作曲家が設計する高齢者向け合奏ワークショップの自由記述と観察を通した仮説形成サイクルの検討」
三宮柾名(東京藝術大学共創拠点連携機構)、杉浦瑛優(東京藝術大学大学院音楽研究科(研究時))、佐藤直樹(東京藝術大学共創拠点連携機構)
9 研究発表「打楽器合奏による高齢者の心理的効果とその作用機序の探索:単群前後比較研究」
三宮柾名(東京藝術大学共創拠点連携機構)、杉浦瑛優(東京藝術大学大学院音楽研究科(研究実施時))、髙木諒一(東京藝術大学共創拠点連携機構)
10 実践報告「文化的処方の実践:同善病院での取り組みについて」
高木諒一(東京藝術大学)、福井彩香(医療法人社団同善会、一般社団法人コミュニティ&コミュニティホスピタル協会)、渡辺大輔(台東区社会福祉協議会)
11 研究発表「ろう者・聴覚障害者にとっての「音楽」の体験について ―当事者アンケートの分析を通じて」
萩原昌子(九州大学大学院芸術工学府 博士後期課程)
12 実践報告「植物で絵を描くこと、「緑画(りょくが/plant painting)」手法の、造形及び環境教育への適用 –福島県立博物館での「緑画」ワークショップによる実践報告–」
村山修二郎(秋田公立美術大学)

・16:10~16:50
アートミーツケア学会総会(森の棟3F コリブリホール)
2025 年度の中間報告や2026 年度の計画のお話をさせていただく予定です。
※ご欠席される会員の方は、委任状をご提出お願いいたします。

・17:00~19:00
懇親会(森の棟2F ピアット)
参加費:4,500 円 ※要予約

【2 日目】2025 年9 月21 日(日)

・9:00~9:30
大会受付(森の棟3F コリブリホール)

・9:30~12:00
プレゼンテーション[研究発表・実践報告]
複数の研究発表・実践報告が同時に開催されます。

(発表要旨はこちら

①9:30〜9:55 ②9:55~10:20 ③10:20~10:45 ④10:45~11:10 ⑤11:10〜11:35 ⑥11:35〜12:00
※1発表あたり25分(発表15分+質疑応答5分+入替・移動5分)

会場 A (コリブリホール) B (アクティビティルーム) C (医局会議室)  D (コミュニティルーム)

A 実践報告「ベトナム戦争終結50周年 枯葉剤被害者を支援して」
西野昌克(特定非営利法人 美しい世界のため)、内本年昭(特定非営利法人 美しい世界のため)、原 光弘(特定非営利法人 美しい世界のため)
実践報告「「見える世界×見えない世界のまじわり」 盲学校児童と学生とのワークショップと展覧会についての考察」
石沢惠理(東北芸術工科大学)
研究発表「作ることのうちに治ること――手作業の中動態的経験と治癒性」
西野由希子(湘南医療大学保健医療学部リハビリテーション学科作業療法学専攻、明治大学理工学研究科建築都市学専攻総合芸術系博士後期課程)
実践報告「諸橋近代美術館展覧会「ととのう展〜ヘルスケアにつながる美術館〜」の取り組み」
佐藤芳哉(公益財団法人諸橋近代美術館)
実践報告「福祉の現場でクリエイティブを心地よく発揮できる要素ってなんだろう? ー 約10年様々な現場で実践したデザイナーがみる創作活動を実施するために重要なもの」
ライラ・カセム(奈良女子大学、東京大学、一般社団法人シブヤフォント)
B 実践報告「誇りを支える – 医療福祉現場におけるデザインとアートの役割-」
河東梨香(tona LLC.)
実践報告「「びょういんあーとぷろじぇくと」に関わる作家達(近年の活動から) ―臨床の場で、アーティストには何が求められ、何が出来るのか―」
梅田 力(びょういんあーとぷろじぇくと、星槎道都大学美術学部デザイン学科)、梅田真紀(糸びと工房主宰、小田原短期大学通信教育課程保育学科)、小林麻美(画家、日本芸術療法学会会員)、日野間尋子(びょういんあーとぷろじぇくと代表)
実践報告「精神科病院におけるアーティスト・イン・レジデンスのはじめかた」
荒川真由子(医療法人社団 大和会 大内病院)
実践報告「患者家族に寄り添う待合空間-筑波メディカルセンター病院ICU家族控室改修プロジェクト-」
園家悠司(特定非営利活動法人チア・アート)、冨山彩乃(筑波大学大学院、特定非営利活動法人チア・アート)、岩田祐佳梨(筑波大学芸術系、特定非営利活動法人チア・アート)、窪田蔵人(筑波メディカルセンター病院)、遠藤友宏(筑波メディカルセンター病院)、池井宏代(筑波メディカルセンター病院)、古谷亜津子(筑波メディカルセンター病院)
実践報告「耳原総合病院・法人内クリニックにおけるアートの継続的な関わりと地域包括ケアへの展開」
虎頭加奈(耳原アートリンクセンター、JOHNAN㈱、NPOアーツプロジェクト)、室野愛子(JOHNAN㈱・NPOアーツプロジェクト)、曾 珍(耳原アートリンクセンター・JOHNAN㈱)、柴田康宏(社会医療法人同仁会)
実践報告「病院のアートコーディネーターの役割に関する考察―大学附属病院と大学芸術分野との協働によるアート活動を事例として―」
松﨑仰生(筑波大学芸術系、特定非営利活動法人チア・アート)、岩田祐佳梨(筑波大学芸術系、特定非営利活動法人チア・アート)
C 実践報告「院内アートワークショップ「“オンライン版”茨城県立医療大学付属病院ゴブリンワークショップ」の実践報告─2021年から2024年の取り組みについて」
小中大地(横浜美術大学)
研究発表「描画と対話による「体験的コミュニケーション理解促進プログラム」を「フロント構造」で読み解く―言葉と絵で表現する意味をめぐって―」
佐野 真紀(愛知教育大学)
実践報告に基づく研究発表「アートとケアが出合うときⅢ - 子どもの表現と大人の表現の接するところに生まれるケア」
佐治 由美子(学校法人 愛育学園 愛育学園(特別支援学校))
実践報告「子どもの遊び・表現に関する一考察 〜つながることから生まれるもの〜」
橋本 高子(愛育学園(特別支援学校))
実践報告「多様な人々とであう・つながる・つくりだす:MIXBOXプロジェクト」
髙橋智子(静岡大学教育学部)、因田遥香(静岡大学教育学研究科教育実践高度化専攻)、植田蛍(静岡大学教育学研究科教育実践高度化専攻)、後藤小葉子(静岡大学教育学研究科教育実践高度化専攻)、佐藤樹璃(静岡大学教育学研究科教育実践高度化専攻)
実践報告「ロックバンドサルサガムテープ による音楽表現の考え方」
酒井真弓(NPO法人ハイテンション)、泉良太(東京福祉専門学校)
D 実践報告「文化的処方における舞台芸術の可能性/持続可能な実践に向けて ~PDダンスの展開例をもとに~」
古賀弥生(芸術文化観光専門職大学)
実践報告「誰もが描ける、誰もが語れる「物語」へ」
請井且恵(アートサポートラボ)
実践報告「食がつなぐ表現の場」としてのグループホーム:共同生活援助という制度のはざまで」
嶋田久美(医療法人遊心会グループホームあえる/京都大学)
研究発表「精神医療をめぐる経験を記述するための文学の効用: 認識的不正義に抵抗し、支援のパラダイムを問い直す」
大野 美子(大阪大学大学院 人間科学研究科)
実践報告「こども食堂×大学生 -ワークショップとデザインでつながる場づくり-」
広根礼子(金沢学院大学)
実践報告「経験と記憶のMAKURAづくりワークショップの実践報告」
笠原広一(東京学芸大学)、森本謙(東京学芸大学)

・12:30~13:00
昼食休憩
※事前予約制で、お弁当を注文することができます
※チラシ掲載時間より、昼食休憩時間が12:00〜13:00に変更になりました。

・13:00~14:00
「ふくし」と「ま」を感じる・伝えるワークショップ (森の棟3F アクティビティルーム)
ファシリテーター:根本和德(福島県聴覚障害者協会理事/めとてラボ全体統括)
協力:福島県聴覚障害者協会
コミュニケーションキットを使って、手や身体でコミュニケーションを深めます。「ふくしま」をテーマに、想像したものを顔や手や体であらわすことで、お互いの頭の中を伝え合い、見える世界をつくりあげていく面白さを一緒に体感しませんか。
※申込先着順・定員60名を予定

・14:15~15:45
分科会 

5つの分科会が同時並行で進行します。

【分科会A】(コリブリホール)
ワークショップ「アーティストが“本当に”したいこと」
ケアまねぶ [長津結一郎(九州大学大学院芸術工学研究院)、奥山理子 (みずのき美術館 キュレーター、Social Work / Art Conference ディレクター)、タカハシ ‘タカカーン’ セイジ ( 一般社団法人一人一人社 代表理事、すごすセンター サービス管理責任者/アーティスト、社会福祉士、介護福祉士 )、松岡真弥(アーツオーガナイザー/キャリアコンサルタント)]

アーティストが「本当に」したいことを見つけるにはどのような方法があるでしょうか? また、それらを実現するために必要な社会資源にはどのようなものがあるのでしょう?  この数年、芸術業界の構造的なひずみ(ハラスメント、経済的搾取等)が顕在化しており、対応が求められています。リサーチ・コレクティブ「ケアまねぶ」では、アーティストや制作現場のニーズを適切に把握し公正な関係性を築くためのヒントを、社会福祉分野の「ケアマネジメント」の仕組みから考えています。自分自身が見えていなかったニーズをともに言語化するには。アーティスト・作家・実演者に限らず、舞台制作者やギャラリスト、アートマネジャーなど企画実務者、テクニカルスタッフや、ケアマネジメントに関わっているソーシャルワーカー、介護士、福祉施設スタッフなど、どなたでも参加可能です。

キーワード:アーティスト、アセスメント、ケアプラン

【分科会B】(アクティビティルーム)
手のしごと、杜の時間 ~クラフト工房La Manoの物語(東京・町田市)
クラフト工房La Mano〈杜のワークショップ〉チーム [ササマユウコ(芸術教育デザイン室CONNECT/コネクト)、高野賢二(クラフト工房La Mano、エイブルアート・カンパニー監事)]

スペイン語で(手)を意味するクラフト工房La Manoは、草木染の織物や個性的なアート作品で知られる就労継続支援B型事業所です。東京郊外の宅地開発から守られた広大な杜には、縁側のある古い農家、工房やアトリエ、染織の作業場、藍や野菜を育てる畑が点在し、施設の内と外が緩やかに響き合っています。誰にとっても居場所のある杜。ここには、たんぽぽの家が1995年に提唱した「エイブルアート・ムーブメント(可能性の芸術運動)」の精神も宿ります。そして東日本大震災を挟む20年近い時間の中で、ササマ個人が辿った「音楽、サウンドスケープ、社会福祉」の節目ごとに、La Mano(施設長・高野さん)と何度も出会い直す不思議なご縁もありました。  この分科会では施設長・高野さんと共にトーク形式でLa Manoの活動紹介、「手のしごと、杜の時間」をテーマにした〈アートとケアの根源〉に思いを馳せる対話型ワークショップを予定しています。

キーワード:エイブルアート・ムーブメント、ケア、環境、関係性、サウンドスケープ

【分科会C】(医局会議室)
遊び・表現を拓くケア ― 子どもに寄り添うこと、子どもから受け取ること
小室明久(茨城キリスト教大学)、山口さゆり(渋谷区立臨川幼稚園)、中村翔太郎(国立学園小学校)、堀夏帆(国立学園小学校)

学校や幼稚園・保育園での子どもの「遊び」や「表現」は、ケアのまなざしや関わりによって成り立っています。子どもたちの表現や遊びは単独で生まれるものだけではなく、物的・人的環境に支えられながら立ち上がります。とりわけ他者の表現やかかわりによって、表現がさらに展開する側面があり、そこには「ケア」と呼べる働きが存在しています。一方、学校や園が子どもにとって安心できる場になることもあれば、制度や仕組みによって、かえってケアから遠ざかってしまう場面もあるのではないでしょうか。 近年、学校や園の現場では多様性や包摂が重視される一方、教師や保育者は子どもの遊びや表現にどう寄り添うのかが問われています。本分科会では「他者の表現に寄り添う視座」をテーマに、ワークショップを通じて共に探ります。「ケアすることが表現になるとき」と「ケアを受けて立ち上がる表現」、その意味や在り方を共に考える場にしたいと思います。

 キーワード:子どもの表現、遊びとケア、関係性と相互作用性

 【分科会D】(コミュニティルーム)
アートと障がいの「研究会」を「研究」する
柴川弘子(岡山大学)

たんぽぽの家・障害とアートの相談室は、2022年度から障害とアートの「研究会」を開催してきた。福祉教育・ボランティア学習、生涯学習を切り口にESD(持続可能な開発のための教育)の実践・研究に取り組む柴川弘子が伴走者として参加している。研究会では、多種多様な問題関心を持つ参加者が、実践上の課題や悩みなどをことばにし、“持続可能性”という新たなレンズで振り返ったり、それぞれの問題意識と皆のそれとを引き寄せて考えたりすることを大切にしている。特にこの2年間は、参加者の個人的な経験を共有し、思考を整理し、文章で表現したものを集めたZINEの制作を目指して進めてきた。このような「研究会」は、実践者が立ち止まって、他者と共に思考錯誤する場を提供する役割を持ち、実践共同体を形成する可能性を持つ、という仮説に基づき、本分科会では、このような「研究会」の持つ意味と価値、可能性を参加者と共に考えたい。「研究会」はケース会議と何が違うのか―そのような問いに答えていく試みでもある。

キーワード:障がい、アート、研究、コミュニティ、実践共同体

【分科会E】(ウォールアート前+ピアット)
病院でみんなで2週間、壁に向かったこと
〜あさかホスピタルでのウォールアート制作を振りかえる〜
岡部兼芳(社会福祉法人安積愛育園はじまりの美術館)、青木瑠依子(社会医療法人あさかホスピタル)、佐藤奈津美(社会医療法人あさかホスピタル)、岩田祐佳梨(筑波大学芸術系准教授/NPO法人チア・アート副理事長)、大政 愛(社会福祉法人安積愛育園はじまりの美術館)

2023年に社会医療法人あさかホスピタルは60周年を迎え、「ミングル(まざり合う)」をテーマに記念プロジェクトを実施しました。その取り組みのひとつとして、新棟建築工事完了にあわせて、アーティストの淺井裕介さんを招聘し、ウォールアート制作を行ないました。制作はまず土の採取や乾燥からはじまり、その後約2週間の作家滞在のなかで、あさかホスピタルやグループの職員、患者さん、利用者さん、有志のみなさんなど、延べ100名を超える方々が参加しました。

今回の分科会では、まず、1対の壁画、高さ3m×横幅14mの作品《大地の泉/Spring of the Earth》と、高さ2.7m×横幅9.8mの作品《ひかりの木/Tree of Life》を、対話を通して鑑賞します。その後、あさかホスピタル55周年記念特別講演会にも登壇いただいた岩田さんがモデレーターとなり、制作の過程を振り返ります。また参加者を交えながら、病院におけるアートの可能性や今後の活用などを探っていきます。

キーワード:壁画、対話、地域、関係性、自分たちの場所をつくる

 

・16:00~17:00
クロージングイベント(森の棟3F コリブリホール)
アートミーツケア学会福島大会を、参加者全員で集い、ふりかえります。

・17:00~17:15 事務連絡

3、ゲストプロフィール

江坂 亮さんプロフィール写真

江坂 亮  えさか・りょう
(いとちプロジェクト代表/社団医療法人養生会かしま病院 事務部課長兼広報企画室長兼患者サポート室課長)
1981 年生まれ、福島県いわき市出身。大学卒業後は塾業界に就職、2011 年に医療業界(かしま病院)へ転職。2019 年広報企画室を立ち上げ、2022 年いとちプロジェクトを開始。病院事務職の傍ら、かしま病院がある鹿島町の地域振興協議会まちづくり委員会に所属し、地域活動にも力を入れている。

 

小松理虔さんプロフィール写真

小松理虔  こまつ・りけん
(地域活動家)
1979 年福島県いわき市小名浜生まれ。ローカル・アクティビスト。報道記者、日本語教師、かまぼこメーカー広報などを経て2015年に独立し、地域活動事務所「ヘキレキ舎」を立ち上げ。いわき市小名浜の商店街でオルタナティブスペースを運営する傍ら、地域の医療、福祉、食、文化芸術などのテーマでさまざまな地域活動・執筆活動を行っている。

 

青砥和希さんプロフィール写真

青砥和希  あおと・かずき
(一般社団法人 未来の準備室 理事長)
1991 年福島県矢祭町生まれ。高校生びいきの古民家カフェ「コミュニティ・カフェ EMANON」を福島県白河市で立ち上げ、高校生の場所づくり・マイプロジェクトを支援。宇都宮大学地域デザイン科学部特任研究員。福島県学びの変革推進アドバイザー。福島県総合計画審議会委員。

 

鈴木美緒さんプロフィール写真

鈴木美緒  すずき・みお
(手話カフェ~しゅわしゅわ~代表)
福島県白河市出身。EMANON アルムナイ。大学4 年生。高校生の時に、手話を気軽に学べる場を白河に作りたいと思い「手話カフェ~しゅわしゅわ~」を立ち上げた。手話や障がいについて知る・実際にやってみるイベントを福島県や東京都で開催。5 年目の活動となる。
【誰にとっても過ごしやすい社会の実現】を目指し活動中。

 

川延安直さんプロフィール写真

川延安直  かわのべ・やすなお
(一般社団法人会津地域文化藝術フォーラムアドバイザー)
1961 年神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術学修士修了。岡山県立美術館を経て、福島県立博物館学芸員、副館長を歴任。定年退職後、現在同館専門員。その他、一般社団法人会津地域文化藝術フォーラムアドバイザー、認定NPO 法人はるなか理事長。

 

小林めぐみさんプロフィール写真

小林めぐみ  こばやし・めぐみ
(福島県立博物館 専門学芸員)
1972 年福島県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。2010~2012 年『会津・漆の芸術祭』を企画・運営。『はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト』など文化・芸術による福島の復興と再生を目的としたアートプロジェクトに携わった。近年は2011 年以降の学びを、ミュージアムを基盤として未来に活かす活動を続ける。

 

根本和德さんプロフィール写真

根本和德  ねもと・かずのり
(福島県聴覚障害者協会理事/めとてラボ全体統括)
福島県いわき市生まれ。手話を第一言語とするろう者。特別支援学校教員を経て、現在、福島県聴覚障害者協会専属講師、めとてラボ全体統括、アーカイブプロジェクト世話人、手話による哲学対話ファシリテーター、きこえない子どもを対象にした絵本の読み聞かせや家庭教師等に取り組む。

4、開催概要

アートミーツケア学会 2025 年度総会・大会
テーマ:「ふくし」と「ま」

【大会・総会】
日時:2025年9月20日(土)21日(日)
会場:あさかホスピタル(福島県郡山市安積町笹川経坦45)

【エクスカーション・前夜祭】
日時:2025年9月19日(金)
会場:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町新町4873)、他

申し込み締切:9月9日(火)
定員:100名(申し込み先着順)
※9 月20日・21日のメイン会場では、手話による情報保障を予定しております。
※手話または、文字による情報保障をご希望の方は、8月18日(月)までにお知らせください。

大会参加費:
会員:一般 /2,000円  学生 /1,000円
未会員:一般 /5,000円  学生 /3,000円

オプション参加費/弁当代:
エクスカーションA:3,000円
エクスカーションB:500円(展覧会観覧料込)
エクスカーションC:1,000円
9月19日(金)交流会:3,500円
9月20日(土)懇親会:4,500円
9月21日(日)弁当代:1,300円(人気の駅弁「福豆屋の海苔のり弁」を予定・飲み物付き)

※エクスカーションご参加の方で車いすでの参加ご希望、情報保障など、参加に際しお手伝いが必要な方は、お申し込み時に備考欄もしくはメール・FAX 本文にご記入ください。

5、参加申込方法

→ Peatixから申込む(クレジットカードでの決済、コンビニ・ATMでのお支払いが可能です)

→ WEBフォームから申込む

→ メールやFAXから申込む(お名前、ご所属、ご連絡先、会員種別[一般会員/ 学生会員/ 一般未会員/ 学生未会員]、参加日程をご記入のうえ送信してください)

WEBフォーム、メールやFAXからお申込みいただいた方は、郵便局の郵便振替もしくは銀行振込にて参加費をご入金ください。

・郵便振替[口座記号・番号]00920-4-252135[加入者名]アートミーツケア学会
・銀行振込[銀行名]ゆうちょ銀行 ゼロキュウキュウ(〇九九)支店 当座
[口座番号]0252135 [口座名義]アートミーツケア学会

※申し込み者様のお名前でお振込みください。法人名や他のお名前ですとお振込みが確認できない場合があります。

6、アートミーツケア学会入会のご案内

アートやケアにまつわる現場や研究領域で活動する約200 名が所属しています。
メールマガジン配信、動画配信など、会員限定のコンテンツもございます。
ご関心のある方は、ぜひお問い合わせください。

7、会場へのアクセス

あさかホスピタルの外観の写真

あさかホスピタル
福島県郡山市安積町笹川経坦45

・新幹線……東京駅より東北新幹線で約1時間20分乗車、郡山駅下車。郡山駅より東北本線・水郡線乗り換え、「安積永盛駅」下車。その後、徒歩25分またはタクシーで5 分。

・飛行機……福島空港からリムジンバスに乗車、約40分で郡山駅。郡山駅から電車またはバス*またはタクシー**等で移動。(伊丹空港発の飛行機が1日4便、新千歳空港発の飛行機が1日1便。)

・自家用車…… 東北自動車道 郡山ICより約20分。あさかホスピタル正面に無料駐車場あり。

あさかホスピタルアクセスマップ

**参考……タクシーの場合、郡山駅からあさかホスピタルまで約20 分乗車、片道1 台2,500 円前後となります。ぜひ乗り合わせてご乗車ください。

*参考……郡山駅からバスを利用される場合、福島交通バスで「スプリングガーデンあさか」下車。その後、徒歩4分。時刻表等の詳細は以下ご参照ください。

※病院送迎バスについて
郡山駅とあさかホスピタルを結ぶ無料送迎バスがございますが、こちらは基本、患者様の利用が優先となりますので大会参加者の乗車はご遠慮ください。
大会初日、9月20日(土)の帰りの便、16:20、17:30のバスのみ、先着15名に限り乗車が可能です。受付方法は大会当日にご案内します。

・宿泊先のご案内:
アートミーツケア学会での宿泊先の斡旋は行いません。郡山駅周辺のホテル等宿泊施設をご利用ください。また、あさかホスピタルがある郡山市安積町には温泉施設も数軒ございます。詳しくは郡山コンベンションビューローより出ております郡山エリアガイドブック=https://www.kcb.or.jp/file/Guide_Convention.pdf(51MB)の3ページ、21ページ等をご参照ください。

・そのほかご案内:
大会にあわせてぜひ、福島県内の観光もお楽しみください。
下記のウェブサイトから、観光のモデルコースや、AIがつくるオリジナルコースなどもご覧いただけます!
「ふくしまの旅」https://www.tif.ne.jp/

8、あさかホスピタル内のショップのご案内

〇ピアットフォアゲスト営業時間
森の棟2階
ランチタイム   土日とも: 11:30~13:30
カフェタイム      土日とも:14:00~16:30
ディナータイム   土 16:30~17:50  日 営業なし

〇Café Circolo(カフェチルコロ)
光の棟1階 正面玄関前
土 10:00〜14:00(L.O.13:45)
日  9:00~16:00(L.O.15:45)

〇ヤマザキショップあさかホスピタル店
森の棟1階
【営業時間】
月〜土曜日 午前8:00〜午後6:00
日・祝祭日 午前8:30〜午後4:00

9、お問い合わせ・お申し込み先

アートミーツケア学会事務局
〒630-8044 奈良市六条西 3-25-4 一般財団法人たんぽぽの家内
Tel: 0742-43-7055  Fax: 0742-49-5501  E-mail: art-care@popo.or.jp
URL: https://artmeetscare.org  Instagram: @artmeetscare