NEWS / 2022/10/27

アートミーツケア学会 2022年度総会・大会

アートミーツケア学会 2022年度総会・大会

アートとケアと教育と

〜会えそうで会えなかった私たち〜

今年は、久しぶりの現地開催!

フリンジ企画:11月26日(土)~ 12月1日(木)
前夜祭:2022年12月2日(金)
大会・総会:2022年12月3日(土)4日(日)

会場:東京学芸大学(アクセス

定員:150名(申込先着順)

ずっと近くにあったにもかかわらず、なかなか直接出会うことがなかった「アートとケア」と「教育」。本大会ではアートとケアと教育の出会いから、それらのズレと重なりを捉え、そこに新たな実践や研究の可能性を見出していきます。複数の領域のあいだで新たな実践の社会実装を進める研究者や実践家、研究チームの取り組みも紹介。特別支援学校と大学のワークショップ展やみなさんの新たなチャレンジを刺激するマッチング企画など、久しぶりの対面での出会いをとおして、次なるビジョンを探っていく大会です。

*開催要項をみる→チラシPDF

参加申込はこちら→ Peatix,    WEBフォーム,   メールやFAXから申込む場合は、チラシPDFをご確認のうえ、お申込みください。 

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11月26日(土)~ 12月1日(木)

◆フリンジ企画 (無料)◆

プログラムによって開催方法や事前申し込みの有無が異なります。

ケア・ミーツ・アート~関わりは何かをうみだす種となるのか(仮)

11月27日(日)13:00~16:00 対面による実施

企画者:塩澤 宗徳(まったり)

参加費無料・要事前申込

「ケア」。主に臨床の現場では言葉による関わりの場面が多く、そこで様々なやりとりが交差している。精神医療の世界で発展したオープンダイアローグの実践哲学の手法にリフレクティングがあり、その対話実践を重ねるうちにその人の生きづらさの解消につながってきているという結果が出ている。それは実践を重ねることにより閉ざされてきた自己が立ち上がっていき、言葉をはじめその方の表現がのびのびと発揮されていく。それは次第にひととの関係にも影響を与えていく。 「ケア」はひとの表現の扉をノックし、ひとの創発の可能性を産むものともいえるのではないだろうか。とするとそれはアート言われる表現、創造にも影響を与えてもおかしくはない。 そこで今回のワークショップでは、言葉によるリフレクティング、いわゆる「ケア」の時間を体験したあとに、音楽や絵や踊り等様々な表現のやりとりを交わしてみる。そして、アートをケアに活かし癒すといった、ケアにベクトルを向けるのではなく、ケアによりアート・創造が生まれるという新たな可能性を実験、模索、体感していきたい。

▼会場、申し込み方法などの詳細は以下をご覧ください *11/27(日)締切https://www.kokuchpro.com/event/6afb3fdc8e8d10c39fe454de4c3d05b7/

 

バングラデシュにおけるAI技術を活用した教育格差の是正

企画者:信藤博之(株式会社オルトデザインオフィス)

日時:11月30日(水)14:00~14:40     オンラインによる実施
現在、バングラデシュ都心部と地方の高校生を対象に、教育格差の是正を目的とした学際研究を進めている。
具体的には、電子書籍やスマートフォンを学習デバイスとし、AIを活用した音声リーダー用いて、バングラデシュ全土に包摂的かつ平等な教育機会の提供を目指そうとする試みである。
また教育だけでなく、就労機会の提供も将来的には行う予定である。その機会提供においては、バングラデシュ国内での恒常的な就労や、奨学金を獲得した上での海外への飛躍、日本における特定技能者としての活躍などが考えられる。そして、いずれの場合においても、就労後の人生における包摂的なケアが求められるであろう。
現在の研究チームは、発表者を筆頭に、日本の企業において医療AIを研究する日本人とバングラデシュ人そしてバングラデシュとマレーシアの大学にてAIと人類学を指導するバングラデシュ人の研究者にて構成される。また彼らのゼミに所属する学生や卒業生も、研究補佐として15名ほど参加している。
研究チームを組成した2022年前半においては、人類学に精通する研究者がおらず、調査方法が確立していなかった。また、AI研究者のみにて構成されていたことから、それぞれの立場の研究アプローチの違いを理解しあうことが最初の課題となった。
しかしながら、理解のみでは調査方法の策定には繋がらなかったため、人類学に精通する研究者を招聘し、質的・量的調査を起点としたアクションリサーチを行うことになった。今後はこれらの調査結果をもとに、AIを活用した音声リーダーの開発を進めていく予定である。
今回の発表では、発表者が数多くのバングラデシュ人とともに研究を行っていくなかで、彼らとの文化的差異に起因する様々な障壁の中でも、言語、宗教、社会構造の違いをどのように共有しているのか、また学際研究の困難さについて、共同研究者へのインタビューを交えながら報告する。

 

▼日時:11月30日(水)14:00-14:40
20分間の研究発表をしたあと、質疑応答の時間を設けます。
ご興味のある方は、以下のURLに直接おつなぎください。

 

 

想奏 そうそう

企画者:あづみぴあの(音と在 (おととい) /ピアニスト)、竹美咲

「音と在(おととい)」は音を介した人と人、もの、街との新たな出会いを探っています。 今回はオンラインで写真と音を通じ、誰かと交流する想奏(そうそう)というワークショップを開催します。 参加方法は2種類。 ①音さがし(〜11/26) 1.音を感じる写真を撮る。 2.写真を送る(一人3枚まで)。合わせて、音さがしをした際のエピソードや感想など。 ②音づくり(〜12/1) 1. 音をつけたい写真を選ぶ。 2.選んだ写真から想像した音を、10秒〜3分ほど録音する。 3.録音データを送る。合わせて、選んだ写真のひらがな記号と音づくりをした際のエピソードや感想など。

▼宛先はinstagramメッセージ又はメール。 instagram @sousou.ototoi メールアドレス:sousou.ototoi@gmail.com

▼集まった写真と音は上記instagramに投稿されます。 ※ エピソードや感想などは、受付期間の最終日12/1に投稿に加筆します。

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12月2日(金)

◆前夜祭(オンライン)◆

19:00-19:40
「身体とケア・自然体はどこにある?」(インプロ)
アート、ケア、教育の現場で自分自身が「自然体」でいることはとても重要です。でもそれってどやって? オンラインでインプロ(即興演劇)を楽しみながら、「表す/現れる」との間を探求し、ケアに関わる自分自身の「自然体」について考えます。
定員:20名(事前申し込み)

高尾 隆(インプロヴァイザー、吹奏楽指揮者・指導者。東京工業大学リベラルアーツ教育院教授)

19:40-20:30
「ナイト・ミーツ・ケア・トーク〜イマドキのガッカイ」(参加型トーク)
学会(ガッカイ)ってどんな場所? どんな人が集まってるの? どんなデ/メリットがあるの?
そもそも何を求めて集まってるんだっけ? 大会中には言えないことや聞けないこと限定で、ゆるゆるトークを展開します。それぞれの場所からお気に入りのドリンクと共にご参加ください。

話し手/聞き手:ほんま なほ(大阪大学教授)、高尾 隆(東京工業大学教授)、他

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12月3日(土)

◆大会1日目◆

9:30~ 受付(芸術館1F)

10:00〜11:30(芸術館)
ワークショップ「銀河のぷよぷよさかな」
東京学芸大学の学生が特別支援学校の出張授業で行なった活動の様子を紹介しながら、実際に行ったワークショップを会場で体験します。
定員:20名(事前申し込み)

10:00-11:30(芸術館)
鑑賞ツアー
「ふれる・もつ・かんじる展」のワークショップの様子や展示されている作品を紹介します。

11:40-12:30 (学芸の森ホール)
アートミーツケア学会総会
今回の総会では、会則や年度の変更、活動内容の更新など学会の運営ルールの根幹的な部分の変更を提案します。多くの方のご参加をお待ちしております。

12:30-13:30
休憩
会場周辺には店舗がないため、昼食は各自でご用意くだくか、弁当の事前予約をご利用ください。

13:30-13:35(学芸の森ホール)
オリエンテーション

13:35-14:35(学芸の森ホール)
特別講演「芸術教育における障害者の正義」 *講師はオンライン登壇です。通訳あり
社会のすべての人にとって有益な積極的・文化的アイデンティティとしての障害者アイデンティティについてお話しします。これまで教育現場では障害は治療の対象と理解されてきました。しかし、ここで議論する芸術教育的アプローチでは、障害者アイデンティティをより複雑で豊かな絡み合いとして探求します。ここでの主要な概念であるエージェンシーとケアは、教室や社会全体における障害者のニーズによりよく対応するために問題化され大きく発展してきています。本発表では障害者研究の主要な側面に関連させながら、障害者研究の理論を実践に応用し、パワフルな障害者アーティストの作品例を共有し、芸術教育における障害者研究の主要研究についても紹介します。これらのアートと芸術教育の実践は議論の重要なリソースとなるでしょう。美術教師がどのようにすれば障害者の正義をカリキュラムに取り入れることができるのか。こうした問いに焦点を当ててお話しします。

ミラ・カリオ・タビン(Dr. Mira Kallio-Tavin) 
(ジョージア大学 ラマー・ドッド美術学部 ウィニー・チャンドラー特別教授)
脱植民地主義、移民、障害者研究、多様性、批評的動物研究など、芸術批評と芸術に基づく研究(Arts-based Research)に取り組んでいる。国際美術教育学会(International Society for Education through Art: InSEA)副会長を務めるほか、国際障害学・芸術・教育会議(International Disability Studies, Arts and Education (DSAE) conference)の創設者でもあり、関連分野で多数の編著や論文を発表している。

14:45-15:25 (学芸の森ホール)
基調講演1「ふれる・もつ・感じる展」の取り組み ―特別支援学校での美術教育と大学との連携―
花澤洋太(東京学芸大学教職大学院教授)、村山 拓(東京学芸大学教職大学院准教授)、牧野智恵子(田無特別支援学校教諭)、半田晋助・古川さとこ(東久留米特別支援学校教諭)

15:30-16:10(学芸の森ホール)
基調講演2 福祉の現場/美術館/行政/大学のコラボ始まる ―特別支援教育から広がる新たな協働―
池田吏志(広島大学大学院人間社会科学研究科 准教授) 、川尻博満(広島県健康福祉局障害者支援課 参事)※オンライン登壇 、保田香織(広島県アートサポートセンター ディレクター)

16:15-16:55(学芸の森ホール)
基調講演3 見えない/見えにくい/見える人がつくるインクルーシブアート教育が現代美術教育を改革する―メディアアート教材開発を通して考えたこと―
茂木一司(跡見学園女子大学文学部教授)、大内 進(星美学園短期大学日伊総合研究所客員研究員)、布山タルト(東京藝術大学映像研究科教授)

17:05-17:50(学芸の森ホール)
アートとケアと教育と〜会えそうで会えなかった私たち〜(全体討論)
基調講演のパネリスト、他

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12/4(日)

◆大会2日目◆

9:00~ 受付(S棟1F)

9:30-11:30 (S棟教室)
プレゼンテーション (発表要旨はこちら  *ポスター発表要旨も含みます)
※プレゼンテーションは複数の発表が同時並行で進行します。

①9:30~10:00 ②10:00~10:30  ③10:30~11:00 ④11:00~11:30  全体討論

A

S棟102教室

 

実践報告「医療型障害児入所施設・療養介護施設におけるアート&デザインプロジェクトの実践報告」
宮坂 真紀子(北里大学医療衛生学部特別研究員, 女子美術大学非常勤講師)
実践報告「「治療」なのか、「癒やし」なのか? ~医療におけるアートの役割を考える~」
田口奈緒(兵庫県立尼崎総合医療センター)、高濱浩子
研究発表「ホスピタルアートは学生の共感力に良い影響力があるか」
森口ゆたか(近畿大学文芸学部文化デザイン学科)、池田行宏
B

S棟105教室

研究発表「絵本関連ワークショップの実態調査および社会的・創造的実践の提案」
寺島知春(東京学芸大学)
実践報告「健康の社会的決定要因から考えるアートワークショップのあり方 ― 地域高齢者を対象とした「からだで気づく!ワークショップ」の実践から―」
山田カオル(やまがたワークショップ研究会 山形県立保健医療大学)、佐々木加奈子(東北大学大学院 情報科学研究科)
研究発表「社会包摂に向けた障害者の芸術活動をめぐる議論の動向 ―プロセスと関係性に焦点をあてて―
髙石萌生(九州大学大学院芸術工学府芸術工学専攻 長津結一郎研究室)
C

S棟106教室

実践報告「障害児者の音楽活動を支援するー滋賀大学教育学部附属音楽教育支援センター「おとさぽ」 始まりの一年」
山本知香(滋賀大学教育学部附属音楽教育支援センター)
研究発表「表現を拓く保育者の援助 ―造形活動におけるエピソードから―」
小室明久(中部学院大学短期大学部)、山口さゆり(渋谷区立本町幼稚園)、中村翔太郎(府中市立府中第十小学校)
実践報告を含んだ研究発表「アートとケアが出合うとき―保育現象の人間学的理解に向けて」
佐治由美子(学校法人愛育学園 愛育学園(特別支援学校) 研究員)

11:40-12:10 (アートギャラリー)
ポスター発表 (発表要旨はこちら  *プレゼンテーション発表要旨も含みます)
※複数の発表が同時並行で進行します。

①研究発表「アートを通した妊娠中からの子育て支援 ―「これからの子育てに安心・安全を感じるためのアートを活かしたワークショップ」の実施を通して―」
正保正惠・山内加奈子・渋谷清・渡邉真帆(福山市立大学)、弘田陽介(大阪公立大学)

②実践報告「クラウドファンディングによってひらかれる病院の環境改善プロセス ー緩和ケア病棟家族控室デザインプロジェクトー」
菅原楓・岩田祐佳梨(特定非営利活動法人チア・アート)、遠藤友宏、池井宏代、古谷亜津子、窪田蔵人、橘内大、矢吹律子、筑前谷香澄 (筑波メディカルセンター病院)、水畑日南子

③実践報告「大学生×こども まちの環境を考えるSDGsアートワークショップ」
広根礼子(金沢学院大学芸術学部)

④実践報告「お菓子の定期便「えがおのおやつ」がつなぐえがおの輪 ~親子のえがおと里親と里子のえがおを考える取り組み~」
柊伸江(株式会社ダブディビ・デザイン)

⑤研究発表「いたみを推し量り表出する機会をつくる遊びの提案」
山北紗静(札幌市立大学大学院)、佐々木舞(札幌市立大学大学院デザイン研究科)、定廣和香子(札幌市立大学看護学部)、須之内元洋(札幌市立大学デザイン学部)

⑥実践報告「試作:がん教育に関する発想カードゲーム ~小児がん患者の復学後の学生生活サポートを実現する」
兪凡(女子美術大学大学院 博士前期課程 ヒーリングデザイン表現領域)

12:10-13:00
昼食休憩

会場周辺には店舗がないため、昼食は各自でご用意くだくか、弁当の事前予約をご利用ください。

13:00-14:30
ランチタイムプログラム

コラボ活〜会えそうで会えなかった私たち〜
会員同士のニーズやノウハウをマッチングさせながら、新たなチャレンジを刺激するような出会いを見つけてみませんか。みなさんの経験や専門性を掛け合わせると、問題解決と新たな実践や研究や事業のアイディアが生まれるかもしれません。次の一歩を見つけ出してみませんか?
(当日12:10までに受付にお申し込みください)

岩田祐佳梨(NPO法人チアアート代表)、田中みわ子(東日本国際大学教授)、笠原広一+東京学芸大学・院生/学生チーム

14:40-15:10
可能性の種まき〜大会全体の振り返り・閉会挨拶〜
森口ゆたか(美術家、近畿大学科教授)

主催:アートミーツケア学会
協力:東京学芸大学 花澤洋太研究室・笠原広一研究室
後援:東京学芸大学(申請中)

参加申し込み方法

Peatix,    WEBフォーム,   メールやFAXから申込む場合は、チラシPDFをご確認のうえ、お申込みください。 

WEBフォーム、メールやFAXからお申込みいただいた方は、参加費及び、弁当代(ご希望の方のみ)をご入金ください。郵便局の郵便振替をご利用ください。振込手数料はご負担願います。振込用紙の受領書をもって領収書にかえさせていただきます。通信欄に「振込内容(内訳)」をご記入ください。
口座記号・番号 : 00920-4-252135 加入者名:アートミーツケア学会

※申し込み者様のお名前でお振込みください。法人名や他のお名前ですとお振込みが確認できない場合があります。

参加費

一般会員 2,000円、一般未会員 4,000円

学生会員 1,000円、学生未会員 2,000円

オプション:お弁当代 1,000円/個

 

申込期限 11月26日(土)

*いったんご入金いただいた参加費・お弁当代は、原則としてご返金いたしかねますのであらかじめご了承ください。

お問い合わせ・お申し込み先

アートミーツケア学会
〒630-8044 奈良市六条西 3-25-4 一般財団法人たんぽぽの家内 Tel:0742-43-7055 Fax:0742-49-5501 E-mail:art-care@popo.or.jp URL https://artmeetscare.org

主催:アートミーツケア学会  協力:東京学芸大学 花澤洋太研究室・笠原広一研究室  後援:東京学芸大学(申請中)